看護師に必要なスキルは、
看護技術に代表される【テクニカルスキル】だけではありません。
経験年数別に身に着けておきたいスキルがたくさんあります。
本記事では新人に必要な「教えてもらうスキル」から
教えるためのコミュニケーション力まで、
経験年数別に看護師が身に着けておきたいスキルをまとめました。
【1年目】伸びる新人に必要な”教えてもらう2つのスキル”
右も左もわからない。
毎日必死な1年目看護師に必要なスキルは大きくわけて2つあります。
1つ目はテクニカルスキルです。
テクニカルスキルは、
看護技術や接遇などマニュアルを覚えて
マニュアルどおりに実施するために欠かせないスキルです。
2つ目はヒューマンスキルです。
ヒューマンスキルは
「うまく教えてもらうスキル」や
「一生懸命さに好感を持たれる」「患者に好かれる」など、
新人看護師人生を左右するようなスキルです。
【3年目】教えるために欠かせない”ヒューマンスキル”
一通りのテクニカルスキルを身に着け、
自立して看護ができるようになる3年目看護師。
この年代になるとプリセプターシップを担う人もでてきます。
その中で欠かせないのが対人関係能力=ヒューマンスキルです。
相手と円滑な人間関係を保つだけでなく、
教えるためのコミュニケーションスキルも欠かせないのです。
【5年目】リーダーに欠かせない”コンセプチュアル・スキル”
さまざまな経験を重ね知識・技術も充実してくる5年目看護師。
部署内でもリーダーなど、重要な役割を担う人もでてきます。
今までは目の前の仕事をこなしていけばよかったのに、
自分が指示を出す側に回ったり、
問題を解決する側に立つ経験も増えてくるでしょう。
この時期に必要になるスキルがコンセプチュアル・スキルです。
コンセプチュアル・スキルは、
自分の周囲に起こっていることを的確に分析・判断し
進むべき道を決める能力です。
「仕事のできるリーダー」の多くが、身に着けているスキルとなります。
【5年目以降】スキルを高め続け唯一無二の看護師に
リーダー業務や管理業務が増えてくる5年目以降。
コンセプチュアル・スキルやヒューマンスキルなど、
いままで身に着けたスキルをさらに向上させる時期です。
加えてコミュニケーション力や共感力、
ホスピタリティ力・コンプライアンス力など、
従来よりも多様な能力が求められるようになります。
でも現実はうまくいかない…
前述の経験年数別に看護師が身に着けておきたいさまざまなスキル。
しかし、現実はそうはうまくはいきません。
経験年数別に積み重ねたい、
経験させていきたいさまざまなスキルも、
忙しい・人手不足などの理由で置き去りになっているのが実情です。
経験年数別にスキルが積み重なっていかないと、
スキルが不足した名ばかりの”リーダー”や”看護師長”が誕生してしまいます。
あなたの身の回りにできないリーダーや看護師長がいる原因は、
本人の責任だけではないのかもしれませんね。
<参考資料>
1)濱川博招/著 島川久美子/著
看護師長のリーダーシップ ぱる出版
https://x.gd/QMTLE