「頭を丸める」「土下座」

大きな失敗をしてしまったときに、自らに制裁を加える意味で「頭を丸めてお詫びします」とか、「頭を丸めて反省します」などと、言うことがあります。

ペナルティとなっています。しかし、本来の頭を丸めるとは、罰ではなく仏教に帰依(きえ)すること、仏門に入ることと言う意味です。

いつから、ペナルティになってしまったのか残念ですが、本来の意味と違うのは、「言葉」も生き物だということです。本来の意味も知りつつ、その場にあった言い回しで話すことが必要です。

また、よくドラマなどで「土下座をしろ」と日常ではありえないデフォルメされて表現されている場面をみることがあります。

「土下座」というと申し訳ないという気持ちを表すために、地面や床にひざまずいて謝ること。ですね

某番組では、「土下座して許しを請う」「土下座しろ」と怒鳴るシーンがあり、見ている私たちには緊張感が伝わり、「理不尽だ」とその土下座をした主人公に共感してしまいます。

しかし、過去には土下座を強要したことで逮捕された例もあります。事例としては、店員が客に土下座を求められた2013年のしまむら事件や14年のファミリーマート事件などなど。

「危害を加えるなどと予告して脅した場合は強要罪に問われる可能性が高い」と司法に携わる専門家は、指摘します。

島川 久美子

略歴
立教大学大学院卒業MBA取得。人材派遣会社立ち上げ、PC等教育フランチャイズ本部で人材育成に携わる。2002年4月株式会社ウィ・キャン(人材ビジネス・人材開発)、取締役に就任。1998年から、企業の立場で人材育成から病院での患者応対に関するコンサルティングを実施する。企業および医療機関における人材育成に関する企画・研修を実施。

著書
「医師・看護師が変える院内コミュニケーション」「毎日が輝くナースのマナー―決定版!患者接遇完璧マニュアル」できる看護主任・リーダーのコーチング術」共著(パル出版)他
「介護現場のクレーム対応の基本がわかる本 (New Health Care Management)」
「医療と企業経営 第6章」共著(学文社)
「ビジネスクリエーターと人材開発」共著(創成社)他