「他科の医師と離しにくい」
「コミュニケーションは難しい」
どれだけ医療が進歩しても、
コミュニケーションなくして医療は成り立ちません。
この先AIが医療分野で活躍するようになっても、
医療とコミュニケーションは切っても切り離せないでしょう。
今回は誰にでもできる、
人に好かれる看護師のコミュニケーション術を解説します。
医療界のコミュニケーションの特徴
医療界のコミュニケーションは、
1対1だけでなく年齢・性別・職種も超えた
複数の人との複雑なコミュニケーションも多いのが特徴です。
大きな病院になればなるほど、
業務は細分化されているため看護師間だけなく各科・各担当医師、
コメディカルとの意思疎通が重要となります。
円滑なコミュニケーションが図れれば業務も円滑に遂行され、
患者満足度やスタッフの満足度の向上が叶うのです。
では、円滑なコミュニケーションを行うために何が大切なのでしょうか。
それは「よい人間関係を作る」ことです。
円滑なコミュニケーション・業務連携においてはよい人間関係の構築が大前提です。
あなたの人間関係は大丈夫ですか?
よい人間関係を築く5つの要素
「よい人間関係を作る」
改めて言われると、
どのようによい人間関係を作っていけばよいか
わからない方もいるかもしれません。
実は、よい人間関係を築くためには重要な5つの要素があります。
1 笑顔で接する 2 相手に関心を持つ 3 名前を覚える 4 聞き手にまわる 5 心からほめる |
まず一番重要な要素は『笑顔』です。
人は見た目が9割という言葉もあるように、
非言語的コミュニケーションで伝わる情報は
相手への印象を大きく左右します。
2つ目に重要な要素は『相手への関心』です。
人は自分に関心があるかどうかを敏感に察知します。
人は常に「自分を理解してほしい」と思っています。
自分を理解しようとしてくれる人には心を開きやすくなり、
よい人間関係が構築できるのです。
逆に先入観だけで話を進めようとしたり、
全く自分のことを知ろうとしてくれない人に対しては、
相手も興味・関心を持てなくなりよい人間関係の構築は
難しくなってしまうのです。
3つ目の重要な要素は『名前を覚える』こと。
あまり接点のなかった人が自分の名前を覚えていて、
名前で呼んでくれて話しかけてくれると悪い気はしませんよね。
特に、新入職員とのよい人間関係を築くために有効な方法です。
4つ目の重要な要素は『聞き手にまわる』こと。
人は話を聞いてくれる人に対して
「自分を受け入れてくれている」と感じます。
医療者の中には相手の話を聞かず、
一方的な持論で論破しようとする人が少なくありません。
あなたは上手に聞き手にまわっていますか?
5つ目の最後は『心からほめる』です。
相手をほめるためには、相手を承認し理解する必要があります。
心からほめると、相手にもよい印象を与えられるでしょう。
よい人間関係を築きたいなら、
まずは5つの要素に注意してコミュニケーションをとりましょう。
あなたが変わったことは、すぐに相手に伝わります。
あなたが変われば少しずつ人間関係も変化していきます。
あなたが誰よりもコミュニケーションが上手で
好かれる看護師になる日も遠くはないでしょう。
<参考資料>
1)濱川博招/著 島川久美子/著
仕事がしやすくなる病院をつくるコミュニケーション術 P116 ぱる出版 https://www.amazon.co.jp/dp/4827208727