クレーム対応・危機管理

新人教育

クレームと苦情は違う

苦情がクレームに変わるのはいつ?

日本では苦情も不満も「クレーム」という一言で片付けられていますが、

苦情とクレームは厳密には違います。

 

「苦情」とは「不平不満を言うこと」で、

話を聞いてもらえるだけでスッキリする場合があります。

 

一方「クレームをつける」とは、「何らかの賠償(金銭・精神的)を要求すること」です。

 

不平不満が蓄積したり、

病院のミスで不利益を被ったと感じたときに苦情はクレームに変わります。

クレームには3つの段階がある

クレームは細かく分けると3つの段階があります。

 

1)「不安」な気持ちが放置されると「不満」になる

2)「不満」が解決されないから「苦情」になる

3)「苦情」が解決されないから「クレーム」に変わる」

 

私たちはこれを「クレームの木」と呼びます。

「小さな不安」というクレームのを、

不安なままの状態にしておくのは危険です。

 

落ちているたくさんの種に水をかけて、

肥料を与えた結果、「クレームの木」を育ててしまうことになりかねません。

 

クレームは「その場で聴き、対応する」こと

病院の医事課の受付で日常聞くようなクレームは、

ほとんどが「苦情」や「不安」のレベルですが、きちんと聴かないと突然大きなクレームに発展します。

 

多くの病院ではクレームがあった際に

「現場が忙しい」などの理由で上司に回す仕組みにしているケースが多いのが実情です。

 

しかし、クレームを受けたら

「その場で聴き、対応する」ことが患者の最も望んでいることであり、

病院のクレーム対応においては最も有効なのです。

 

クレームと苦情は違う

 

 

 

 

TAKUMI

TAKUMI

プロフィール文章

業界経験10年以上の元介護士です。一般大学卒業後、福祉の専門学校に入り直し福祉の道へ。「介護福祉士」と「社会福祉士」の国家資格を所持し、介護士と生活相談員の兼務経験もあり。現在は専業ライターとして、主に転職メディアと医療・介護メディアでコラムを担当しています。

写真は、私のライター活動を応援するために、
娘ががんばって書いてくれた似顔絵です。

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