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『○○』のない職場は離職率が上がる?『○○』を徹底解説

「なぜうちの部署はどんどん人が辞めるんだろう」

このように感じている看護師は少なくありません。

実は離職率が高い部署・病院に共通した傾向があることをご存知でしょうか?

今回はある地域の2つの大学病院の事例を通して、離職率が上がる原因を解説します。

この記事を最後まで読めば、離職率が低下するヒントを得られるでしょう。

B病院の離職率は平均よりも高い

A大学病院とB大学病院。

それぞれの病院は病床数も診療科も、そして給料や福利厚生にも差がありません。

けれどもB病院はいつも職員を募集しています。

 

さらに、

B病院を退職しA病院に再就職する看護師が複数いることも明らかになりました。

 

2020年病院看護実態調査結果によると、

看護職員の平均離職率は11.5%、新卒は8.6%です。

 

B病院の離職率を調査すると、平均よりも離職率が高くなっていたのです。

 

一見同じような条件に思える2つの病院。

 

離職率の差が生まれた原因を考えてみましょう。

 

 

B病院退職の決め手となった原因

 

B病院を退職した看護師に話を聴くと、このような答えが返ってきました。

 

「B病院では、朝おはようございますと挨拶しても挨拶が返ってきませんでした。

親しいスタッフ同士でなければ、挨拶を返してもらえないのです。

 

新人を大切にしますと看護部長やプリセプターに言われましたが、

受け入れてもらえている気がしませんでした。

 

どうしてもその習慣に馴染めず、退職しました。」

 

そう、B病院の高い離職率の原因は『挨拶』だったのです。

 

 

「挨拶」はお互いを肯定する対人関係スキル

『○○』のない職場は離職率が上がる?『○○』を徹底解説

 

驚くかもしれませんが、

B病院では看護師間だけでなく、医師や事務職などのメディカルパートナーに対して

挨拶をするという習慣がありませんでした。

 

挨拶をしても返してもらえなかった元B病院の看護師は

 

「受け入れてもらえている気がしない」と語っています。

 

挨拶を返されないと相手は嫌われているのではなく、

関心を持ってもらえていないと感じてしまいます。

 

実は良好な関係を築く第一歩は、相手に関心を持つことです。

 

関心を持つと自然とコミュニケーションが生まれて関係が構築されるのです。

 

 

その大切な第一歩を、

B病院では踏み出せていませんでした。

 

これでは、離職してしまう看護師が多いのもうなずけますね。

 

 

『挨拶』からはじめよう

挨拶はお互いがお互いを肯定的に認識するために欠かせない手段です。

 

挨拶の習慣がない職場は、お互いを認められない人の集団ともいえます。

 

 

自分を、そして相手を認められない職場で働きたいと思う人はいませんよね。

 

 

本記事をお読み下さったみなさん。

 

挨拶はあなたの職場を変える魔法の言葉です。

 

明日から「おはようございます」の一言をかけてみませんか?

 今と違う未来が待っているかもしれません。

 

 

『○○』のない職場は離職率が上がる?『○○』を徹底解説

<参考資料>

 1)「2020年病院看護実態調査」公益社団法人 日本看護協会

https://www.nurse.or.jp/up_pdf/20210326145700_f.pdf

2)濱川博招/著 島川久美子/著

P122 挨拶のない職場は「離職率が高くなる⁉」 仕事がしやすくなる病院をつくるコミュニケーション術 ぱる出版 https://www.amazon.co.jp/dp/4827208727

小田あかり

都内総合病院の現役看護師。看護師×ライターとして、自分にしか提供できない看護を模索中。モットーは看護師の視点から医療の「正しい知識」を「わかりやすく届ける」 。

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