病気になると人はとてもストレスを感じます。
特に、激しい痛みが伴う場合強い不安も覚え、
一刻も早く対処してほしいと思うものです。
しかし、医療従事者にとってはその気持ちが伝わらないこともあり、
それがトラブルに発展することもあります。
今回は、患者と看護師の病気に対する意識の違いや説明方法の注意点を紹介します。
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患者さんは急病になると一刻も早く対処してほしいと思う
多くの方にとって、病気はとても怖いものです。
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特に、痛みを伴う場合は「深刻な病気かも」「一刻も早く治してほしい」
といった不安を覚える方も珍しくありません。
急な病気に対応する診療科として「救急外来」がありますが、
「ぎりぎりまでがまんできる」という場合は、
がまんして一般的な外来に来るケースもあるでしょう。
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医療従事者は冷静に対処しようとする
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医療従事者にとって、具合の悪い患者さんと接するのは日常茶飯事です。
また、努めて「冷静に接しよう」と頑張っている方もいるでしょう。
患者さんが痛みを訴えても、
「がまんできるならば、それほど重篤な症状ではない」と判断しがちです。
患者さんとしては一刻も早く対処してほしいのに、医療従事者が冷静に対処すれば、
「看護師や医師が冷たい」「患者に寄り添ってくれない」と強い不満を抱くこともあるでしょう。
それが、クレームに発展することもあります。
具合が悪そうならば即対処する。
患者さん本人が「大丈夫」と言わない限り、
具合が悪そうにしていたらできるだけ早く対処しましょう。
また、「痛みがあるので緊急に対処してほしい」という場合は、
可能な限り救急外来に案内するようにすることが大切です。
忙しくてどうしてもお待たせしてしまう場合は、
「すみません。後何分だけお待ちください」と
具体的な数字を出すことが大切です。
そうすれば、患者さんも「もう少しで診察してもらえる」
ことがわかり、安心できます。
参考「どんな患者さんからもクレームが来ない接遇のルール」
まとめ
患者さんの中には、自分の症状をうまく伝えられない人もいます。
ですから、患者さんの訴えだけでなく、
顔色や表情から具合を推し量ってください。
一般外来で患者さんをお待たせする場合は
「お待たせして申し訳ありません」と
放置ではないことを伝えることも有効です。