カスハラ・ペイハラ

カスタマーハラスメント対策

カスハラ対策を考える①

「カスハラ対策、従業員の保護を企業に義務化へ、厚労省が法改正を検討」というニュースが流れました。

既にTMS・DFSの会員の皆様は、カスハラ相談窓口もありますので、必要であればご相談ください。

2017年から、東京都医師会と当社はA会員の皆様の福利厚生の一環で、ハラスメント相談窓口を設置し、日ごろから皆様のご相談をお受けしています。行政にもこの動きが拡大しています。2022年12月から埼玉県でも本サービスを導入、そのあと町田市、今年から横浜市、福岡県でのご利用も始まりました。

さて、上記のニュースをきっかけに、今回からもう一度「カスタマーハラスメント」について考えていきましょう。

まず、「カスタマーハラスメント」を簡単に言うと、サービスを受ける顧客が、暴言等の不当且つ理不尽と感じられる手段で、サービス提供者を責めることです。

しかし、法的に明確な基準はありません。ただ言えることは、これらの行為を受けた職員は心が傷つき、退職の原因の一つになり得るということです。

今回は、カスタマーハラスメント対策について考えるため、準備して頂きたい内容を3点ご紹介します。

準備してほしい内容

院内で患者・家族から受けた行為で、気持ちが落ち込んだ例を収集します。 たとえば「受付で患者に何度も怒鳴られた!」「電話が何回もかかってきて大変だった」「土下座しろ!」と言われた等々、職員が受けた行為を全て収集し共有します。

 

その時にどんな気持ちになったか?を話し合います。 その時「それは違うんじゃないの」とか「その程度は我慢しなきゃ」という意見は絶対に出さないようにしてください。むしろ「ああそうなんだ、そんな気持ちになったんだ」と共感します。

 

院内でハラスメントの基準を作ります。そして「ハラスメント禁止」のポスターを作成し、待合室に貼って患者さんやご家族に注意喚起します。 ポスターの内容は当社の会員HPからダウンロードできますのでご活用ください。

濱川 博招

略歴
経営コンサルティング会社ウィ・キャン代表。顧客満足向上のコンサルティングのスペシャリストとして多くのサービス業、医療機関で実績を上げている。医療機関においては、実際の医療現場で発生した膨大な数にのぼる事例研究を通して、リスク回避のためのコミュニケーション等現場に即した研修を実施
著書「病院のクレーム対応マニュアル」「医師・看護師が変える院内コミュニケーション」「毎日が輝くナースのマナー―決定版!患者接遇完璧マニュアル」「できる看護主任・リーダーのコーチング術」人材派遣会社「儲け」のルール」「病院のクレーム 対応の基本」共著等(パル出版)

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