いつも大変お世話になっております。
ウィ・キャン代表取締役 濱川でございます。
先月ある病院グループのご協力を頂き、「離職の本音」インタビューをさせていただきました。おひとり30分程度で10名の方にご協力いただきました。
転職1年未満の25歳くらいから40歳くらいまでの看護師という条件で1施設2名ずつ、質問項目は、
Q1.前施設の退職理由の本音とたてまえ
Q2.転職しようと考えたきっかけ
Q3.人間関係で悩んだこと
Q4.患者からのクレームで悩んだこと
の4点をフリートーク形式でインタビューしました。
Q1.前施設の退職理由の本音とたてまえ
結婚退職4名、うち2名は結婚しておらず、後の2名は転居を伴うものでした。
結婚していない2名は、実際は、奨学金を返済する免除期間が終了したことがきっかけで離職したが、入職2年目で転職することを決めていたとの事でした。
「結婚退職」といえば、全く引き止められなかったとの事でした。
育児、出産、離婚が建前としては当たり前といえば当たり前ですがインタビューした皆さんは、無難な理由を挙げられていました。本音は一言で言い表すことができないようですが、全職場に対しては、次のような不満をかなり抱えていたようです。
- 女性の世界、理不尽なことで怒られたりすることはあったが下の人間は仕方ない。
- 人の入れ替わりが激しく、ぎすぎすした雰囲気であった。
- 余裕がなく途方に暮れていたら「弛んでいるよね」と上司に言われた。
- 現場に入職することが伝達されておらず何も準備されていなかった。
- 待遇や休暇の取り方等の労働環境に関する事。
- 職員が忙しすぎて患者が我慢していることがわかる。そのことを改善しようとしない組織、提案しても受け入れられなかった。
Q2.転職しようと考えたきっかけ
きっかけは奨学金の免除期間や結婚、子育てといういわゆるイベントです。しかし、看護師をやめるのではなく、続けている人が多いのはその他本音の理由があるように思います。
他には、患者からのクレームや暴言が2名いましたが、実際はそれ以前から色々な気持ちが蓄積していたようです。
Q3.人間関係で悩んだこと
上司との関係が多いようです。指導方法や、方針、改善を提案したが全く受け入れられなかった等、日常業務の中で発生することが多いようです。
Q4.患者からのクレームで悩んだこと
患者とのクレームとの関係は、直接退職につながらないものの、「患者が言いたいことを我慢している」ことを肌で感じており、それを放置し続ける環境をあげている人、クレームを受けた後のフォロー不足があげられています。
さて皆さんは、どのように感じられますか?「しょせん退職するもののたわごと」と処理するのかどうか、「看護部は看護部の特有のやり方があり、なかなか介入できない」とみるのかは自由です。
ただこの人たちは看護師を辞めているのではなく、その組織を離職し、また別の組織で看護師として働いている事を考えると、今のままで放置することはその組織にとって大きな損失になるのではないかと考えます。
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