クレーム対応・危機管理

新人教育

ネガティブ思考の部下への対処方法

 

「仕事に自信がない」

「経験がないのでうまくできない」

「自分には任された仕事がうまくできないので、スタッフに迷惑をかけている」

 

このような相談を受けたときに、

看護師長であるあなたはどのように対処しているでしょうか?

今回はネガティブ思考に陥っている部下の思考を変えるかかわり方を紹介します。

ぜひスタッフ指導の参考にしてください。

 

部下の心理

人は個人的な問題を解決するために、誰かに相談し話を聞いてもらおうとします。

ある研究ではネガティブ思考を他者に伝えると、
以下のメリットがあると報告しています。3)

目的当事者の感情
信念の回復自分自身の不安定な状態を解消するため気持ちをすっきりさせたい

不安を解消したい

理解と受容自分のことを理解してもらったり、受け入れてもらうため気持ちを知ってほしい

同意してほしい

 

看護師長として部下の話に耳を傾け、想いに寄り添うことはとても大切です。
それだけで救われる部下がいるのも事実です。

けれども看護師長が部下のネガティブな話を聞くだけでは、
部下は言語化によるカタルシスを体験しただけで終わってしまいます。

ネガティブな感情をバネにしていかに成長できるかをサポートするのが、
看護師長に求められている対応なのです。

 

『ポジティブ・リフレーミング』の活用

ネガティブ思考に支配されてしまっている部下の視点やモチベーションを

変化させるために「ポジティブ・リフレーミング」を活用しましょう。

 

「リフレーミング」とは「フレーム」つまり認知の「枠組み」を変えるという意味です。


私たちは、物事を見るときにありのままを、そのまま見ているわけではありません。


かならず、自分のフィルターを通して意味づけをしています。

その意味づけがネガティブな側面に注視されている場合には、

「ポジティブ・リフレーミング」を用いてポジティブな側面に光を充てましょう。

 

<参考資料>

 

1)P189 コミュニケーション力 第8章リーダーに必要な力の磨き方【ケーススタディ】

看護師長のリーダーシップ 濱川博招/島川久美子著 ぱる出版

https://www.amazon.co.jp/dp/4827208034

 

2)Worry changes decisionf making: The effect of negative thoughts on cognitive processing Journal of Clinical PsychologyVolume 46, Issue 1 p. 78-88

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1002/1097-4679(199001)46:1%3C78::AID-JCLP2270460113%3E3.0.CO;2-R

 

3)川瀬隆千: Bulletin of Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities 7 (1), 135-149, 2000-03-21感情を語る理由:人はなぜネガティブな感情を他者に語るのか

 

小田あかり

小田あかり

都内総合病院の現役看護師。看護師×ライターとして、自分にしか提供できない看護を模索中。モットーは看護師の視点から医療の「正しい知識」を「わかりやすく届ける」 。

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